
「専守防衛」とは
なぜ今、専守防衛を問い直すのか。
そう考え続けた結果、一冊の本になりました。
「専守防衛」とは、本当に“守り”なのでしょうか。
この一冊は、賛成か反対かを論じる本ではありません。
その言葉の内側にある前提を、一つずつ丁寧に問い直す本です。
守るとは、いつから始まる行為なのか。
攻撃の意思は、どこで判断できるのか。
情報は本当に把握できるのか。
擬似的な兆候に、国家はどう向き合うのか。
そして、守るための攻撃は決断可能なのか。
専守防衛という理念は、戦後日本を象徴する言葉です。
しかし、その穏やかな響きの奥には、判断、責任、そして覚悟という重い問いが横たわっています。
本書は、専門的な軍事理論や難解な法律論を展開するものではありません。一般読者が、今の日本を前提に「専守防衛の少し先」を考えるための思考の整理です。
結論を押しつけることはしません。
代わりに、避けてきた問いを静かに並べます。
もし本書を読み終えたあと、
「なるほど、そこまで考えなければならないのか」
と感じていただけたなら、それが本書の役割です。
専守防衛を語ることは、日本の覚悟を問うことでもあります。
声高ではなく、しかし真正面から。
日本の安全保障を、もう一段深く考えるための一冊です。